2024年のノーベル化学賞はタンパク質の構造をAIで予見する技術が受賞した。
これにいち早く気づいていた江戸時代の老中がいる。松平定信(老中在職期間:1787-1793年)だ。
松平定信とは江戸時代の寛政の時代に外交から内政までありとあらゆる改革を行なった老中でいわばスーパーマンみたいな人である。あの暴れん坊将軍でお馴染み8代将軍吉宗の孫でもある。
さらに久松松平家9代当主でもあり、まあ老中でもあり、大名でもあり、一時は将軍候補でもあった人物だ。
田沼意次の政策を悉くひっくり返した人物とも言われるが、今回はまあそこはおいておきましょうw。
そんな松平定信は「花月草紙」というものを書き、その中の「くすしの先見」という章で面白い話を書いております。
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要約するとそれは「病気になった医者にはありがたみをしっかり言えるのに、先見を予想して予防する薬師(くすし)はありがたがんないんだよなー。その時直すより予防する方がはるかに良いのに、人間痛い目見たいとわからないんだよねー。はあ視野が狭いことよ」ということだ。
まあいかにもコロナ禍のワクチンでわれわれ現代人はそれを思い知らされたが、この時代から松平定信は予見したいたのだ。おそろし・・・
それはさておき、AIの登場もまさにそれでAIに期待することは未来の可能性をいち早く知れることではないかなと思う。
しかし、一方でその予見を使うためには社会実装するための前提も必要であるだろう。
日本のからくり人形も然り、日本は江戸時代にそれを知る宝庫があるように思う。
おそらく日本でAIが実装しやすいのは、この松平定信の影響もうっすらはあるのではないだろうか?