ニューヨークのアートディレクターの文化的な7日間に迫るとわかるアメリカとフランスの強い結びつき〜ニューヨークタイムズ誌より〜

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最近購読を始めた(厳密に言うと再び読み始めた)ニューヨークタイムズは刺激がいっぱいである。何せ日本で記者として名前が浮かぶのはせいぜい池上彰と元日経の後藤氏と日経新聞の滝田氏、時事通信の田崎氏くらいだが、ニューヨークタイムズはもはやセレブと言わんばかりに名の知れた記者が無数にコメントや持論を書いている。

そんなニューヨークタイムズのアート欄が面白い。

2024年8月21日の記事では『あるニューヨークのアートディレクターの文化的な7日間』という記事が掲載されている。

そこでは、今年のオリンピックの開催地フランスとアメリカ(特に東海岸のニューヨークでは)の密接な関係が見える。フランス革命の最初の事件であるバスティーユ牢獄の襲撃(1789年7月14日)のセレブレーションに日曜日に参加することから話は始まる。

またさすがニューヨークのアートディレクターとあってイベントがあれば顔を突っ込む姿勢があり、常に新しい刺激を能動的に求めていく様子が窺える。一方でダンスに勤しむなどの行動的な一方で、翻訳や読書などのインドアな文化的インプットの様子も窺える。まさに競争社会のアメリカならではの文武両道さだ。

また交友関係も刺激的である。カメラマンなどの業界人以外にも様々なコミュニティに分け隔てなくコミュニケーションを図っていく。

これが一流のアートディレクターの姿勢かと感銘させられた記事であった。

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