ある日の私は、スペインでイタリア人の女の子と1ヶ月ルームシェアをしていました。お互いリモートで仕事をしているので、平日は仕事して、土日は近場に旅行に行き、昼夜は一緒にご飯を食べる生活を楽しんでいます。
実は私にはイタリア人の友達が他にも何人かおり、ほんの少しだけイタリア語を知っています。一方彼女には他に日本人の友人はおらず、日本といえば寿司とドラゴンボールぐらい。
そんな彼女が日本語を覚えたいという話になったため、役に立つかどうかは置いておいて、とにかく簡単に覚えられる日本語を探しました。
すると、1音で表現できる単語がパッと思いつくだけでも8つも。胃・絵・木・目・酢・血・手・歯。二人ともパソコンで仕事するので紙がなく、トイレットペーパーを使いました。
この時は思いつきませんでしたが、日常的に使える1音の単語は意外とたくさんあり、蚊(mosquito)・毛(hair)・子(child)・差(gap)・火(fire)・図(chart)など。1音の単語だけで使う頻度は低いけど、意味がわかるものはもっとたくさんあり、尾(tale)・田(rice field)・戸(door)・湯(hot water)などなど。
何音かで構成される長めの単語を8つ覚えるのはなかなかに大変かも知れませんが、1音だけだと意外とすぐに覚えることができ、突然日本語のボキャブラリーが増えたような気分を味わうことができてしまいます。
私も何か新しいイタリア語を覚えたいと思い、身近なものの名前を教えてもらうも、どれもとても長い(私調べ)。私のスペックによる問題かも知れないですが、一瞬で覚えられるものはあまりなく、何回も練習してやっと1つ覚えられるかどうか。
なかなか覚えられないとモチベーションの維持が難しいな〜と思う方が一定数いらっしゃるとおもいます。が、複数個単語を覚えたという事実は、たとえ短い単語だったとしても、モチベーションを向上するのに一役買ってくれることでしょう。自信がついたら、日々使う短いフレーズなどを覚えたい、もっと役に立つ音場を知りたい、といった気持ちにつながり得ます。
こういった観点から、日本語って意外と簡単?と錯覚させて、興味を持ってもらうきっかけを作ることは意外と容易です。もし日本語に興味を持つ海外の方に出会ったら、試してみてくださいね。
ライター:あすみ