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コーヒー文化で有名なイタリアには、多様で豊かな紅茶の伝統という魅惑が隠されています。エ スプレッソは多くの人々のハートを強く掴んでいるかもしれないが、イタリアでは紅茶への愛がと ても深く、また独自の生産と愛されているブランドがあります。 この記事では、イタリアにおける紅茶の魅力的な歴史を掘り下げ、数世紀にわたる伝来と進化を たどります!真のイタリアン・スタイルで紅茶を楽しむためにデザインされた、3つの極上のイタ リアン・ティー・セットブランドを紹介しながら、イタリアの紅茶文化の魅惑的な世界へ飛び立 ちましょう!

歴史の一コマ

紅茶は南アジアと東南アジアが原産地で、17世紀初頭にヨーロッパに渡った。オランダ東イン ド会社が1610年に初めてオランダへ輸入した。当初はイギリスやオランダの商人によって壊れや すい商品のシールとしてイタリアに伝わったが、17世紀後半になると、茶の有用性と「社交的」 な特性に人々の関心が集まるようになり、茶会を通じて洗練された印象を与え、大切な人脈を育 むことができる、紅茶本来の価値が人々に広まっていったのである。特にイギリス人の間で紅茶 への熱が強まり、需要の高まりに応えるためにインドに茶園が作られた。茶園やサロンは貴族や 知識人のおしゃれな拠点となり、お茶文化は社会に浸透し、ファッションや食事エチケット、さ らには文学にまで影響を与えたのである。19世紀にベッドフォード公爵夫人アンナによって広め られた英国の伝統であるアフタヌーンティーは、今日でも象徴的な儀式として親しまれている。

今日、紅茶は世界的なブームとなっているが、イタリアも例外ではない。私たちがアフタヌーン ティーを思い浮かべた時、英国伝統の洗練されたエレガンスさを想像することが多い。しかし、 イタリアのアフタヌーンティーには独自の魅力がある。イタリアでは、紅茶は午後の楽しみのため だけにあるのではなく、コーヒーの代わりに朝食中に出されたり、午前中や午後の軽食の時間 『メレンダ』の一部として楽しまれたりする(通常、朝食の数時間後である朝の10時半から11時 半の間、または夕食の数時間前である午後の4時から5時の間)。このお茶の時間には、ペスト リー、香ばしい一口菓子、サンドイッチ、クッキーなどが添えられることが多い。一息ついて、 リフレッシュし、家族や友人との団らんを味わう時間なのだ。

『メレンダ』の一例:

 

イタリア初の茶園は1987年、グイド・カトリカがトスカーナの中心に位置する古風な村に最初 の茶の苗木を植えて誕生した。カトリカは農業起業家でツバキ愛好家でもあり、一族の土地であ る歴史的なボリーニ農園で情熱を注いだ。1990年には初めての収穫をしたものの、最初は挫折に 直面し、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ改良を重ねていった。植物学者が研究を重ね、現在 では2500本の茶樹が茂り、約16~17kgの茶葉が収穫できるイタリアを代表する茶園となった。 ここでは、白茶、緑茶、ウーロン茶、紅茶など、多種多様なお茶が丹念に作られている。年に3回 ほど行われる収穫は、手作業で丹念に行われ、椿愛好家は香り豊かなお茶の実験にまで踏み込ん でいる。

農園にいるグイド・カトリカ

イタリアの紅茶

イタリアでは、多種多様なお茶がお茶愛好家に楽しまれる。緑茶から紅茶、レモンティーから フルーティーなもの、ハーブティーまで、それぞれのお茶がイタリアのお茶文化において特別な位 置づけをされている。『ティザン』の名で知られるハーブティーは、心を落ち着かせ、消化を促す 飲み物として愛飲され、特に、たっぷりのラザニアやコース料理が並ぶ贅沢な日曜日のランチの後 には欠かせない。紅茶が朝食の飲み物の王道である一方で、緑茶は解毒作用があるとして、元気 が出る一杯としてよく飲まれる。

 

さらに、イタリアの紅茶は香り高いフレーバーが多く使われていて、ベリーミックス、アップ ル、オレンジ、バニラなど自慢のブレンドで注目を集めている。たとえば、フレーバー緑茶の「イ タリアン・ランチ」は、イタリアの伝統的な食文化を象徴する、ヒマワリの葉、レモングラス、 オレンジスライス、バジルを使っていて、イタリア全土のお茶愛好家に愛されている。もうひとつ のイタリアン・ティー「イブニング・ソレント」は、ミントの葉、オレンジの皮、シナモン、蜂蜜、 生姜で作られている。これはホットでもアイスでも楽しめて、ティーバッグで提供されるのが一般 的だ。 イタリアの紅茶は国際的ブランドとして有名であることに加え、全国で独自のニッチ路線を切 り開いてきた。先陣を切ったのは、イタリア初のティーバッグを発売したことで知られるSTARブ ランドだ。1960年代以来、STARは紅茶の普及に重要な役割を果たし、その独特の風味がより多 くの人々に親しまれるようになったのである。ティーバッグは最も便利であるとされ、その使い やすさが支持されている。STARティーは紅茶の伝統的な枠を超え、ピーチ、ジンジャーレモン、 ベリーなど、時代を超えた定番から革新的なブレンドまで、幅広いフレーバーを誇り、紅茶愛好家 を豊富な選択肢の数々で魅了している。

アイスティーは、夏の暑い時期には特に、イタリアの若い世代にとって欠かせない。爽やかなア イスティーは、様々な場面でよく飲まれ、夜の集まりではアルコール飲料の代わりとしても人気の 飲み物である。イタリアには数多くのアイスティーのブランドがあるが、その中でもひときわ異彩 を放っているブランドがある。それは『エスタテ・コールド・ティー』だ。果糖を加えず、本物の 茶葉を使用していることが評価されたエスタテは、舌の肥えた紅茶愛好家に愛されている。1リッ トルのボトル、500mlのボトル、330mlの缶があり、フルーティーな風味がはじける。フルーツ

 

ミックスから緑茶、ノンカフェインのものまであり、誰もが楽しめる。長年愛されているのはレ モンティーとピーチティーで、愛好家たちの間で派閥論争が頻発する。「ピーチティー派?レモン ティー派?」という話題は、アイスティーを愛する人たちの間でよく話され、友人同士の笑いと 気軽なネタとしておしゃべりに火をつける。

レモンとピーチの『エスタテ』

 

イタリア製のユニークなデザインで、楽しいティータイムを

芸術の国として名高いイタリアは、紅茶愛好家を芸術と伝統の世界へ誘います。見事なイタリア のデザインを背景に、3つのブランドが高く聳え立ち、紅茶を味わうあなたの五感をきっと楽しま せてくれるでしょう。『カポディモンテ』、『ジノリ』、『アレッシー』の3ブランドが、歴史、 芸術性、機能性を融合させた極上のティーサービスをあなたにお届けします!さあ!お茶を注ぐ たび、上品で美しいイタリアの伝統を讃えましょう。

カポディモンテ磁器

カポディモンテの磁器は、洗練されたイタリアの芸術性を表し、ティータイムをより優雅で洗練 されたひとときにしてくれる。18世紀にブルボン王シャルルとザクセン王マリア・アマリアに よってカポディモンテ王立磁器工場がナポリに設立された。そのナポリの美しい丘にちなんで名 付けられたこの磁器には、歴史的な遺産が残されている。北欧の磁器とは異なり、カポディモン テの磁器は南イタリアの起源に根ざした独特の特徴がある。カオリンを含まず、南部の採石場から 調達した粘土を長石と融合させた、混合粘土を使用している。この結果、繊細で乳白色の磁器 は、他に類を見ないユニークさと美しさを誇り、イタリア磁器工芸の豊かな歴史と芸術性を物 語っているのである。

 

カポディモンテ磁器が本物かどうかを見分けるにはある方法がある。それは産地と製造時期を示 す特定のマークだ。カポディモンテ公園の王立磁器工場で1743年から1759年の間に製造された 磁器には、「ブルボン・リリー」という特徴的なモチーフが描かれており、通常、青色の釉薬の下 に着色されているか、作品に刻み込まれている。このマークが、この時代、本物の証とされてい た。しかし、1771年から1825年までのフェルディナンド4世の治世の間、生産はポルティチの工 場に移ったのである。この時代に生産された磁器には、1787年まで王冠を冠した「FRM」マー クを筆頭に、さまざまなマークが付けられていた。その後、王冠を冠した「N」マークが採用され、 おそらくフェルディナンデスの生産に関わるさまざまな生産者によって使用されたとされる。つ まりカポディモンテの磁器を正確に見分けるには、各時代の特徴的なマークをよく知る必要があ る。そしてカポディモンテ公園の工場で初期に作られた作品を見分けるには、「ブルボン・リリー」 のモチーフが鍵となる。

価格:作品によって異なる。数ユーロから数千ユーロまで。

 

ジノリ磁気

ジノリ1735(旧社名リチャードジノリ)は、40を超える豊富なコレクションを誇り、それぞれ が時代を超えたエレガンスさと洗練された職人技を醸し出している。 クラシックな白磁で作られ た象徴的なベッキオ・ジノリのディナーセットから、オリエンテ・イタリアーノ・コレクションの 手の込んだ装飾が施されたプレートまで、ジノリ1735は舌の肥えた人々の好みに合う多様なセレ クションを提供している。 これらのテーブルウェアに加え、ジノリ1735はギフトアイテムや、ジ オ・ポンティのような著名なアーティストとのコラボした芸術的な作品も紹介している。 巨匠ポ ンティとの永続的なパートナーシップにより、ジノリは他と比にならないエレガンスさと洗練され たデザインで世界中から賞賛される最高級食器ブランドとしての地位を確固たるものにしたので ある。 高級磁器を愛する人々にとって、ジノリ1735はエレガンスさ、歴史、伝統を体現するもの であり、ラグジュアリーな雰囲気に包まれた思い出に残る食卓を演出するための究極の品となっ ている。

リチャード・ジノリが製造する磁器は、常にその卓越した品質で際立っている。ジノリ1735の作 品には、複雑な装飾と細部までの繊細さで、イタリアンライフの真髄となるスタイルと調和してい る。リチャード・ジノリ(現在のジノリ1735)の歴史は、磁器のような精巧な素材と、実験や革新 の精神の融合に根ざしているのである。

 

リチャード・ジノリは世界中の磁器の芸術的な職人技において、イタリアの素晴らしさを象徴して いるブランドだ。磁器のプレートからテーブルウェアセットまで、リチャードジノリの作品はどれ もイタリアのキッチンの伝統を豊かにし、磁器コレクションは機能的な目的だけでなく、1735年 まで遡るフィレンツェの大切な伝統も象徴している。ジノリ1735のミッションは、鮮やかな色 彩、時代を超越した美しさ、そして文化的にも食卓を豊かにすることだ。磁器のディナーセッ ト、コーヒーカップ、マグカップなど、どのアイテムも斬新なデザインと魅惑的な色彩が自慢であ る。

価格:カポディモンテと同様に、価格は作品によって異なる。

アレッシー

アレッシーは1世紀以上にわたり、機能性を超越し、心をときめかせ、日常生活に詩的なタッチ を加える特別なオブジェを作り続けてきた。世界で最も革新的な才能を持つ人々とのコラボを通 じて、アレッシーはデザイン文化で革新的、現代的な表現を人々の家庭にお届けしている。 アレッシーは、職人技の美しさと工業生産の効率性を見事に融合させ、ハンドメイドの芸術性と いうエッセンスを取り入れた最先端技術を使用している。これにより、各デザイナーの表現力豊か なビジョンは活かされ、真にユニークで魅惑的な作品を生み出している。

一流のデザイナー、アーティスト、建築家たちとのグローバルなネットワークにより、アレッ シーは常に現代的なクリエイティビティの限界を押し広げ、時代のダイナミックな精神を捉えてい る。アレッシーのティーセットは、個性的且つ実用的、そして洗練されたデザインで、あなたの ティータイムを新たな高みへと導くだろう。

価格 10,000¥~

終わりに、イタリアのティーサービスの世界は、芸術、伝統、革新の魅惑的な融合を私達に見 せてくれます。豊かな歴史と特徴的なマークを持つ精巧なカポディモンテ磁器から、エレガンスさ と現代的なデザインを融合させたジノリ1735の多彩なコレクション、職人技と産業の創意工夫を 融合させたアレッシーの先見性のある作品まで、各ブランドがイタリアの文化的な景観を巡るユ ニークな旅を提供しています。ブルボン・リリーのモチーフで飾られた紅茶の一杯を味わうもよ し、アレッシーのモダンでエレガンスなデザインに感嘆するもよし、イタリアのティーサービス は、美と創造性、そして時代を超える洗練されたひとときに私たちを誘うでしょう。

参考文献

https://justafiveoclocktea.com/2019/03/29/toscana-viaggio-nella-prima-piantagione-di- te-in-italia/#google_vignette

https://www.artedelricevere.com/un-tocco-italiano-tradizioni-del-te-e-infusioni-squisite- in-italia.html

https://www.artedelricevere.com/una-storia-in-infusione-seguendo-le-origini-e- levolutione-del-te.html

https://www.lifegate.it/original/le-mirabolanti-avventure-del-signore-del-te-italiano https://www.italyteaacademy.it/il-primo-te-italiano/

https://leonardobansko.com/is-tea-consumed-in-italy/ #:~:text=The%20tea%20plant%20first%20appeared,the%20plant%20itself%20was%20di scovered.

https://www.visitnaples.eu/napoletanita/scopri-napoli/la-storia-e-la-tradizione-delle- bomboniere-di-ceramica-di- capodimonte#:~:text=La%20lunga%20tradizione%20delle%20porcellane,della%20loro%2 0Reggia%20di%20Capodimonte.

https://www.ginori1735.com/jp/ja/home-decor/designer-houseware? gad_source=1&gclid=Cj0KCQjw_qexBhCoARIsAFgBlevwsojsAJ_BxCu28kc3AQlSjNWDu qA91IeE-BZfozYdDBXHAIe79sAaAvrPEALw_wcB

https://alessi.com